対話型AI(万能アシスタント)
GPTsの作り方と使いどころ|社内の定型作業を型にする手順
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結論から言うと
GPTsは毎回同じ指示を打っている作業を型にするには向いています。ただ、作りすぎると管理できなくなります。まず1つだけ作って実際に使い続けられるか試すのが先です。
この記事でわかること
- GPTsのInstructionsに書くべき4要素
- ナレッジ添付の使いどころと注意点
- 社内で共有するときの情報範囲の考え方
- 使われるGPTと使われないGPTの違い
結論から言うと、GPTsは毎回同じ指示を打っている作業がある人には、はっきり効きます。ただ私は最初に10個以上作って、今まともに使っているのは2つだけです。
作ること自体はそれほど難しくありませんが、「作ったのに使わなくなる」失敗のほうがよくある話だと思います。この記事では使い続けられるGPTsを1つ作るための考え方を整理します。
結論
✅ ここだけ読めばOK
- GPTsは「毎回同じ指示を打つ作業」を型にするほど効果が出る。作業の洗い出しから始める
- Instructionsには役割・入力形式・出力形式・やらないことの4点を書けば動く
- 作りすぎると使わなくなる。最初は1〜2個に絞って使い続けられるか確認する
| ツール | 月額目安 | 無料枠 | 日本語 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| ChatGPT Plus | 約3,000円 | あり | ★★★★★ | とりあえず1つだけ課金するならこれ |
料金は税込の目安です。最新の価格・仕様は必ず公式サイトでご確認ください。
GPTsを作る前にやること
GPTsを作り始める前に、1つ確認があります。「毎回同じ指示を打っている作業」が本当にあるかどうかです。
思い当たらない場合、GPTsを作っても使いません。私も「こういうのあったら便利そう」という発想で作り始めた結果、1回使って終わりになったGPTsがいくつもあります。
逆に今でも使っているのは、「週次レポートのたたき台を作る」「社外メールの下書きをチェックする」という、実際に週に複数回やっている作業に絞ったものです。頻度が高い作業ほど、型にした効果が出やすいです。
自分のGPTsを作る前に、ChatGPTで2週間の会話履歴を振り返って「同じような指示を繰り返していないか」を見てみると、作るべきものが明確になります。
Instructionsに書く4つのこと
GPTsの設定画面には「Instructions」という欄があります。ここが実質的な核心で、何をどう書くかで出力の安定度が変わります。
私が実際に使っているGPTsのInstructionsは、すべて次の4点を含んでいます。
| 要素 | 何を書くか |
|---|---|
| 役割 | このGPTが何者として振る舞うか |
| 入力形式 | ユーザーが何を渡す前提か |
| 出力形式 | 何を・どんな形で返すか |
| やらないこと | 余計な補完や断定をさせない |
「やらないこと」を入れるのが一番効きます。ChatGPTは親切に補完しようとするため、指定しないと関係ない情報を追加したり、確認していない事実を断言したりします。
例えば議事録要約用のGPTsなら、「情報が不足していても推測で補わない。断言できない事項は『要確認』と書く」のように書いておくと、曖昧な内容を断言する出力が減ります。
Instructionsの書き方
書き方の例として、週次レポートのたたき台を作る用途なら、次のように書けます。
あなたは週次業務レポートの作成アシスタントです。
ユーザーが1週間の作業メモ(箇条書き)を貼り付けます。
次の形式でレポートのたたき台を作ってください。
## 今週の成果
(主な完了事項を3〜5点)
## 課題・懸念
(未解決の問題点)
## 来週の予定
(翌週のアクション)
制約:
- 数値や固有名詞は入力されたものをそのまま使う。推測で補わない
- 未完了の作業を完了したように書かない
- 見出しの構成は変えない
InstructionsはMarkdown形式で書けます。箇条書きや見出しを使うと、AIが読みやすくなります。
Instructionsを長くすれば品質が上がるかというと、そうでもないです。あれこれ書きすぎて、逆に指示が矛盾したり重要な制約が埋もれたりした経験があります。要点に絞って書いたほうが安定しました。
ナレッジ添付の使いどころ
GPTsには、ファイルをナレッジとして添付できます。PDFや.txtなど複数形式に対応しています。
有効な使い方の例です。
- 自社のライティングガイドラインを添付して、表記ゆれを統一させる
- よく使う用語集を添付して、言い換えを減らす
- 過去の良い出力サンプルを添付して、出力の方向性を揃える
ただし注意が必要な点があります。添付したファイルは、ユーザーが「このファイルの内容を見せて」と指示すると表示されます。社外秘・個人情報・契約情報を含むファイルを添付する場合は、共有範囲と情報漏洩リスクを整理してください。
会社の業務で使う場合は、まず社内のAI利用ガイドラインを確認することをすすめます。
社内共有するときの情報範囲
ChatGPTのGPTsは、作ったGPTsを他のユーザーと共有する仕組みがあります。社内の複数人で同じGPTsを使い回せると、一人ひとりがInstructionsを書かなくてよくなります。
共有するときに確認しておきたいのは次の点です。
- Instructionsに書いた内容が他の人に見える設定になっているか
- ナレッジに添付したファイルの情報範囲は問題ないか
- 共有相手のChatGPT利用プランで使えるか
GPTsを共有しても、利用できるプランかどうかはそれぞれのアカウントの契約条件によります。詳しくは公式のプラン説明を確認してください。
⚠️ 注意点
GPTsにナレッジとして添付したファイルは、Instructions次第でユーザーが参照できます。「このナレッジの内容を教えて」という指示に対して内容を返さないよう制限を書くことはできますが、完全に防ぐ手段ではありません。社外秘情報のナレッジ添付は慎重に判断してください。
使われなくなるGPTsの特徴
私が作ったのに使わなくなったGPTsには、共通のパターンがありました。
- 「たまにあったら便利かも」という頻度の低い作業に作った
- Instructionsを作り込みすぎて、呼び出すより直接ChatGPTに書いたほうが速い
- 最初の数回は使ったが、出力がズレても直す手間が惜しくなった
特に3番目は、GPTsを改善するコストを過小評価していました。出力にズレが出たとき、普通のChatGPTなら次の一文で修正できますが、GPTsはInstructionsを直す必要があります。日常的に使わないと、修正するタイミングを逃してそのまま使わなくなります。
GPTsの設定画面の構成
ChatGPTのGPTs作成画面は、主に次の設定項目で構成されています。
- Name / Description:GPTsの名前と説明。後で一覧から探すときに使う
- Instructions:どう振る舞うかの核心。ここが一番重要
- Knowledge:参照させたいファイルを添付する
- Actions:外部APIとの連携(今回の記事では扱わない)
- Conversation starters:会話の開始候補を設定できる
Instructionsを書き終えたら、右側のプレビュー画面で実際に使ってみて、意図しない出力が出ないかを確認してください。設定した後に実際に使ってみると、「想定外の聞き返しをしてくる」「やらないはずのことをやる」などの問題が見つかることがほぼ毎回あります。
1回のやり取りで完成させようとせず、使いながら少しずつInstructionsを直すほうが、実用的なGPTsに仕上がります。
GPTsが向いている業務の選び方
GPTsを使い続けられるかどうかは、題材の選び方に大きく依存します。向いている業務の条件は次の通りです。
| 条件 | 理由 |
|---|---|
| 週複数回以上発生する | 型にするメリットが積み上がる |
| 入力がある程度決まっている | Instructionsで想定できる |
| 出力の形式が固定できる | 毎回の品質が安定しやすい |
| 1人でなく複数人が使う可能性がある | 共有したときの効果が大きい |
逆に、発生頻度が低い・入力が毎回異なる・判断が必要な作業はGPTsにしても使われなくなります。私が失敗したケースも「たまにあったら便利」で作ったものばかりで、頻度の高い作業のGPTsだけが今も使われています。
出力の品質チェックをどうするか
GPTsで生成した文章も、最終的な確認は人の目が必要です。Instructionsを丁寧に書いても、出力のトーンや表現が意図と微妙にズレることは起きます。
文章の品質を安定させたい場合、生成した内容を別のツールで推敲するサイクルを作ると良い場合があります。文章の表現確認・誤字脱字・読みやすさを継続的に見たいなら、専用のAI搭載チェックツールを使う選択肢もあります。
私の使い方
GPTsを使い続けているのは2つだけです。週次レポートのたたき台作成と、社外メールの下書き確認の2つで、どちらも週に複数回使っている作業から作りました。
それ以外は作るだけ作って使わなくなりました。今は新しいGPTsを作るより、今ある2つのInstructionsを少しずつ改善する方が効果が出ると感じています。
GPTsを使い始めるなら、まず「今週5回以上やった定型作業」を1つ選んで作るところから始めると、使い続けられる可能性が高いです。
よくある質問
GPTsはどのプランで使えますか?
利用できるプランや条件はOpenAIの方針変更で変わることがあります。公式のプラン説明ページで現在の条件を確認してください。
GPTsで社内データを扱っても大丈夫ですか?
ナレッジとして添付したファイルは、指示次第でユーザーに参照されます。社外秘・個人情報を含む場合は、会社の利用ルールとOpenAIのデータポリシーを確認した上で判断してください。
GPTsとChatGPTの普通の使い方は何が違いますか?
GPTsはあらかじめ役割・ルール・出力形式を設定した専用チャット窓口です。毎回同じ前提を打ち込まずに済むのが利点で、複数人で同じ設定を使い回す用途にも向いています。