AIライティング
AIでセールスコピーを書く|訴求の型と、そのまま出してはいけない理由
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結論から言うと
AIはセールスコピーの案出しと構成の叩き台を速く作れますが、効果を誇張した表現や根拠のない最上級表現はそのまま出すとリスクになります。公開前の人によるチェックは省けません。
この記事でわかること
- AIを使ったセールスコピー作成で実際に速くなる工程
- 景品表示法・薬機法に関わるリスク表現の見分け方
- AIに渡すべき一次情報の種類と渡し方
- 公開前チェックリストの使い方
結論から言うと、AIはセールスコピーの案を量産する道具としては使えますが、そのまま公開できる状態では出てきません。
私はECサイトや情報商材のLPコピーを書く案件をいくつか受けたことがあります。AIを使い始めてから、叩き台を作るまでの時間は明らかに短くなりました。ただし最初の数本は、AIが自然な文体で書いてきた表現の中に、公開すると問題になる可能性のある表現が混ざっていて、チェックで引っかかりました。その経験から、今は「AIが書いた=まだ下書き」と徹底しています。
結論
✅ ここだけ読めばOK
- 「悩み→原因→解決→根拠→行動」の訴求の型をAIに展開させると叩き台が速く作れる
- AIは根拠なき効果表現・最上級表現を自然に書く。ここが公開時のリスクになる
- 一次情報(実際の顧客の言葉、商品の具体的なデータ)を渡さないとAIは「それっぽい嘘」を書く
AIが速くなる工程
セールスコピーの作成でAIが特に効力を発揮するのは次の工程です。
訴求軸の量産
「この商品で想定されるターゲット別の訴求軸を10パターン出してください」のような依頼は、AIが得意な使い方です。自分では思いつかなかった切り口が出てくることがあり、ゼロから考えるより格段に速いです。
構成の骨格作成
どのような順番で読み手に何を伝えるかの骨格を出させます。訴求の型(後述)をベースに展開させると、特定の軸でどのような流れになるかが素早く出てきます。
文言のバリエーション展開
見出しのコピー、キャッチフレーズ、CTAボタンのテキストなど、複数の選択肢が必要な場面では、AIに10〜20案を出させてその中から選ぶ使い方が効率的です。自分で考えるとどこかで詰まる作業が、叩き台を選ぶ作業に変わります。
最初にAIに任せすぎて失敗したのは、商品説明のコピーで「業界最高水準」「効果実証済み」という表現が出てきたのに気づかなかったことです。その商品にそのような根拠があるか確認できなかったため、クライアントにチェックを依頼したら「そういうデータはない」という返事が来ました。出てきた表現を一度は「根拠がある言い方か」という目で読む必要があります。
使える訴求の型
セールスコピーには、読み手を動かすための構造があります。AIに渡すときに型を指定すると、それに沿った展開が返ってきます。よく使われる基本の流れはこれです。
| ステップ | 内容 | AIへの指示のヒント |
|---|---|---|
| 悩み | 読み手が感じている問題・不満 | ターゲットの具体的な状況を渡す |
| 原因 | なぜその問題が起きているか | 商品が解決する根本の原因 |
| 解決 | その商品がどう解決するか | 機能・仕組みの事実を渡す |
| 根拠 | なぜ解決できるといえるか | 実際のデータ・成分・仕様など |
| 行動 | 次に何をしてほしいか | CTAの文脈・特典・締め切り |
この型をAIに渡して「この順番でLPの文章の骨格を作ってください」と指示します。根拠のパートは「実際のデータをここに入れてください」と空欄にさせるか、事前に自分で用意した事実を渡します。
そのまま出してはいけない理由
AIが書いたセールスコピーをそのまま公開すると問題になりやすい理由は、主に2つあります。
効果・最上級表現のリスク
AIは自然な文体でコピーを書くために、「圧倒的な」「最高の」「確実に」「◯◯に効く」のような表現を混ぜてきます。これらが根拠のないものである場合、景品表示法の優良誤認表示に該当する可能性があります。
「日本一」「業界No.1」「◯◯に効果がある」のような最上級・比較表現は、根拠となる調査や試験データがなければ使えません。AIはこれを理解して書いているわけではないため、出てきた表現を一度「根拠を説明できるか」という観点でチェックする必要があります。
商品ジャンル別の規制
健康食品、化粧品、医療機器、金融商品など、特定のジャンルには効能・効果に関する表現を制限する法規制があります。薬機法の対象商品で「◯◯が改善される」のような書き方をしてはいけないことは知られていますが、AIはこれを意識してコピーを書くわけではありません。
規制のある商品ジャンルのコピーは、書いた後に専門家(薬事専門家、弁護士など)に確認することが必要です。AIはその確認の代わりにはなりません。
⚠️ 注意点
AIが書いたセールスコピーに含まれる効果表現・最上級表現・比較表現は、根拠がなければ景品表示法や薬機法などに関わるリスクになります。法規制の詳細・適用範囲は変わることがあるため、公開前に専門家への確認を強くお勧めします。
AIに渡すべき一次情報
AIが「それっぽい表現」を書くのを防ぐためには、一次情報を渡すことが重要です。AIが参照する材料が何もないと、AIは「一般的に良さそうなコピー」を作ります。それは多くの場合、根拠のない表現を含んでいます。
渡すと良い一次情報の例はこれです。
- 実際の顧客の言葉:アンケートの回答、レビュー、問い合わせ内容。顧客が使う言葉でコピーを書かせると、読み手に刺さりやすくなります
- 商品の具体的なデータ:成分・仕様・試験結果・使用期間。AIはここから根拠のある表現を引き出せます
- 使っている人の状況と変化:「◯◯という状況の人が、◯◯した結果、◯◯になった」という実際のエピソード
- 競合との違い:他の選択肢と比べて何が違うか(ただしこれも根拠が必要)
一次情報が多いほど、AIが書くコピーは具体的になり、修正の手間が減ります。逆に何も渡さないと、汎用的で根拠のない表現が増えます。
公開前チェックリスト
AIで作ったコピーを公開前に確認する項目です。
- [ ] 「最高・最大・業界No.1」など最上級・比較表現に根拠があるか
- [ ] 効果・効能の表現が規制対象ジャンルに触れていないか
- [ ] 口コミ・体験談が実在する人のものか(架空ではないか)
- [ ] 価格・キャンペーン内容に誤りがないか
- [ ] 日付・期間が正確か(「今だけ」「期間限定」の実態)
- [ ] 「保証」「返金」の表現が実際の契約条件と一致しているか
このチェックはAIにやらせても意味がありません。事実関係の確認と、リスク判断は人が行います。
LP全体の品質を上げるために、文章のチェックツールを使う方法もあります。表現の分かりにくさや、読み手に伝わりにくい構造の指摘に使えます。
SEO記事とLP向けにAI生成を一気通貫で使いたい場合は、専用の生成ツールも選択肢になります。
私の結論
AIを使ったセールスコピーの作成は、「案出し・構成・バリエーション」の工程を速くする道具として有効です。ただし「できた文章をそのまま使う」ためのツールではありません。
一次情報を渡して、AIに案を出させて、根拠のない表現と規制リスクのある表現を人が確認して修正する——これがセールスコピーへのAI活用の現実的な流れです。速くなる分は確かにありますが、チェックを省いた分のリスクはそのままツケで回ってきます。
「AIに書かせた」は、公開前チェックを省く理由にならない、という感覚で使うのが今のところ正解だと思っています。
よくある質問
AIが書いたLPのコピーを修正なしで公開してもいいですか?
修正なしでの公開はリスクがあります。AIは効果・最上級表現・比較表現を根拠なく書くことがあります。これらは景品表示法や薬機法などの規制に抵触する可能性があるため、公開前に必ず人によるチェックが必要です。
AIに顧客の声(口コミ)を書かせてもいいですか?
実在しない顧客の声を作成することは、景品表示法のステルスマーケティング規制や、不正競争防止法に関わる可能性があります。AIが生成した架空の口コミを実際の声として掲載することは避けてください。
薬機法に関係する商品のLPコピーはAIで書けますか?
健康食品・化粧品・医療機器などの商品は、効能・効果に関する表現が薬機法(旧薬事法)の規制対象になります。AIは規制を理解した上でコピーを書けるわけではないため、これらのジャンルでは専門家の確認が不可欠です。